礼拝案内

日曜日 10:30~11:45 2階礼拝堂

礼拝では、讃美歌を歌い、聖書を読み、祈りをささげ、牧師の「説教」を聴くことが主たる内容です。「説教」と言いますが「お説教」ではなく、聖書をまんべんなく読むための「教会暦」に従った聖書の箇所から、牧師が「今の時代に生きる我々への神様からの語りかけだと理解するところ(メッセージ)」を話します。 そのメッセージの要旨を、まだ教会に来られたことのない方にも読んでいただいて、こんな話をしているのかと関心を持っていただけたらと思い、紹介させて頂きます。 この「説教要旨」をお読みになられて、天満教会に行ってみようと思ってくださると有難いです。ぜひご感想を携えて天満教会をお訪ねください。

 

説教要旨

 

2024年4月28日

- 復活節第5主日 -

説教『平和の福音に養われ、共々に分かち合おう』

説教者  小西 望 牧師

聖書 使徒言行録20章17~24節 エフェソの信徒への手紙2章14~22節

 

 

使徒言行録から開いたのは、第三伝道旅行を終えて出発するパウロがエフェソ教会の長老たちと別れを惜しんだ箇所です。この時パウロは大きな危険を予期しつつ(22・38節)、22「エルサレム」を目指していました。それはこの旅行中に異邦人教会で集めた献金を、エルサレム教会に届けるためでした(ローマ15:25~)。

当時吹き荒れていたユダヤ国粋主義はユダヤ人と異邦人の間に亀裂を生じさせ、それは律法問題という形で教会にも影を落としていました。そのような中、パウロは献金運動を通して異邦人教会とユダヤ人教会に橋を架けようとしたのです。互いは共に、キリストの十字架によって招かれ結ばれた兄弟姉妹であるとの強い思いがパウロにはありました(Ⅰコリント1:18~25、ローマ3:29~31)。一致と連帯を再確認し、ユダヤ人教会と異邦人教会が協力して福音を宣べ伝えるというかつて合意した伝道パートナーシップ構想(ガラテヤ2:9~10)を具体化することをパウロは自らに与えられた24「任務」と考えたのでした。

しかしそれは危険を伴うことでした。そして実際、パウロはエルサレムで捕縛され(21:27~)、ローマへ囚人として送られることになります(27:1~)。使徒言行録ははっきりと記しませんが、パウロは捕らえられたままで、その生涯を全うしたのだと思われます。

エフェソ2:14~は、キリストの十字架にあって人は16「神」との16「和解」に招き入れられ、さらに他者との15「平和」にも導かれると告げています。パウロはこの主に召され押し出され、現実の和解のため労したのでした。そして代々の信仰者たちもまた、それぞれの時代において和解のために働きを捧げてきました。ガザの地にあるアハリー・アラブ病院は、聖公会エルサレム管区が命の共存を目指して運営している病院です。イスラエル軍事侵攻によって昨年10月爆発が起こり大きな被害が生じましたが、なお医療活動は続けられており、日本の教会からも支援活動が展開されています。

エフェソ2:17は、2024年度宣教活動計画の主題聖句、説教題は年間標語です。私たちもまた与えられたこの今、平和の福音に生きその喜びその務めを分かち合って歩みましょう。

 

 

 

2024年5月5日

- 復活節第6主日 -

説教『地の果てに至るまで』

説教者  小西 望 牧師

聖書 詩編37編23~31節 使徒言行録1章3~11節

讃美歌 142・337・505

 

ご不明な点は、お気軽に教会までお問い合わせください。