礼拝案内
日曜日 10:30~11:45 2階礼拝堂
礼拝では、讃美歌を歌い、聖書を読み、祈りをささげ、牧師の「説教」を聴くことが主たる内容です。「説教」と言いますが「お説教」ではなく、聖書をまんべんなく読むための「教会暦」に従った聖書の箇所から、牧師が「今の時代に生きる我々への神様からの語りかけだと理解するところ(メッセージ)」を話します。 そのメッセージの要旨を、まだ教会に来られたことのない方にも読んでいただいて、こんな話をしているのかと関心を持っていただけたらと思い、紹介させて頂きます。 この「説教要旨」をお読みになられて、天満教会に行ってみようと思ってくださると有難いです。ぜひご感想を携えて天満教会をお訪ねください。
説教要旨
2025年4月20日
- 復活節第1主日礼拝 / イースター -
説教『夜明けに向かって』
説教者 小西 望 牧師
聖書 創世記19章15~22節 ルカによる福音書24章13~35節
13「エマオ」は都エルサレムから西に13「六十スタディオン」、12kmほど行ったところにある村で、つまり13「ふたりの弟子」は午後に夕日に向かって歩いていたことになります。そこに復活の主が現れ15「一緒に歩いて行かれ」たのでした。が、彼らはそれを悟ることができず、主イエスについて19「力ある預言者でしたが」20「十字架につけたのです」21「望みをかけていました」と過去形で語るばかりでした。眼前の沈みゆく夕日は、主を失って落胆する彼らの心の内を表しているようです。
これは、必ずしも大切なことが見えず一喜一憂して歩む私たちの姿でもあります。東日本大震災発生からしばらくたって、でもここにも積極的なメッセージがあると気づかされました。あまりの出来事に私たちが右往左往していたときから、復活の主は歩みを共にしてくださっていたと指し示されたのです。13「エマオ」は仙台にある東北教区センターの名称でもあります。震災時、避難物資の一次集積場所となった新潟教会からこのエマオに向けて、新潟の牧師たちが満載した物資をピストン輸送してくれました。疲れもいとわず厳しい状況に向かった車中には復活の主が同行しておられたのではないか、と後になって同僚牧師が語ったことを思い起こします。
目が遮られていた彼らでしたが、主ご自身が同行し語りかけられ日々の糧を共にすることにより、32「心が内に燃え」る体験をし、主イエスが生きておられることに目が開かれたのでした。同時に主の31「み姿が見えなくなった」のですが、もはや問題ではありませんでした。彼らはすぐに立って33「エルサレムに」今度は朝日が昇る方向に向かって、主が復活された喜びを分かち合うべく急いだのです。
併せ開いた創世記の物語も、15「夜が明けるころ」のお話です。主は罪に満ちたソドムの町を滅ぼすことを決意され、そこに住むロトとその一族に17「後ろを振り返」ることなく一刻も早く逃げるよう告げました。今日、広がる自己中心と排他、対立と戦争、環境破壊と伴う気候変動…は、地球規模の破綻を予感させるところまで来ていると言わざるを得ません。示される希望の方向に転回して急ぐ決意が必要です。
復活の出来事は、主が今も生きて働いて一緒に歩いておられることを私たちに告げています。過去を論じ、自ら見ることを超えて、主の臨在と働きを知る者とされたく思います。そのとき私たちも心を燃やしつつ、希望の光を仰いで走るものとされるでしょう。
2025年4月27日
- 復活節第2主日礼拝 -
説教『神の国の祝福を仰ぎ、生き、分かち合おう』
説教者 小西 望 牧師
聖書 創世記1章31節 ルカによる福音書12章22~32節
讃美歌 514・543・397
ご不明な点は、お気軽に教会までお問い合わせください。