教会案内

登録有形文化財(建造物)登録について

2015年8月4日    日本キリスト教団天満教会が「登録有形文化財(建造物)」に登録されました。

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登録有形文化財(建造物)

平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって,保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を,文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されました。この登録制度は,近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られたものです。届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるもので,従来の指定制度(重要なものを厳選し,許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものです。   (文化庁HPより)

「天満教会 主情報」文化庁HP 国指定文化財等データベースより

※文化庁における登録名は、日本基督教団天満教会と漢字表記になっています。

 

□□□ 天満教会会堂について □□□

・1879年  天満教会設立

1879_最初の教会堂

1879_最初の教会堂

 

・1929年  創立50周年  現会堂建設

1929_現会堂建設当時

1929_現会堂建設当時

teiso  『中村式鉄筋コンクリート建築法[通称 鎮(ちん)ブロック工法]』(*註)により、

  3階建ての現会堂を建設した。

(*註) 建築家中村鎮(まもる)考案の、L字型コンクリートブロックを

互いに組み合わせて積み上げ、型枠と兼用する工法

 

・1959年  創立80周年 (現教会堂建築後30年)増改築

1959_増改築後

1959_増改築後

  鉄骨造り切妻屋根、4階ホール、及び2階事務室の増改築を行った。

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・1979年  創立100周年 (現教会堂建築後50年)大規模改修

  塗装工事、防水工事、1階窓のアルミサッシ化、アルミ製十字架設置、1階講堂改修を行った。

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・2012年  創立133周年(現教会堂建築後83年)大規模保存(一部復元)改修工事

2012_現会堂 1_礼拝堂

  構造的安全性の向上、耐用年限の延長、バリアフリー化(エレベーター・スロープの新設)、

  設備・間取りの更新、外装・内装の更新などを実施した。

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・2015年8月4日    「登録有形文化財(建造物)」に登録

朝日新聞(2015.4.5.朝刊)

朝日新聞(2015.4.5.朝刊)

□□現在、90年近くを経過した現教会堂は、建物の安全性と機能性の向上を図りつつ、歴史的価値、近代建築遺産の保存及び復元にも視点をおいた取組みを進めました。とくに2階礼拝堂にみる魅力的な大空間と3階ギャラリー、調度品(講壇、照明器具、窓等)は当初の姿がほぼ完全に維持されています。

なお、鎮ブロック工法による現存建築物は、近年では数少なくなってきており、教会では4棟(天満、島之内、福岡警固、弓町本郷)のみといわれています。

 

IMG_1952_  登録証  2015